ローマ教皇 中東歴訪で平和を呼びかけ~ごミサで考えたこと

ローマ教皇フランシスコが5月24日から26日まで、ヨルダン、パレスチナ、イスラエルを訪問されました。随行団には、教皇様がブエノスアイレス大司教時代から親しい、アルゼンチンのユダヤ教ラビ・アブラハム・スコルカ氏と同国の諸宗教対話研究所の事務局長であるイスラム教指導者オマル・アッブード氏の2人が参加。最初から、エキュメニカルな姿勢を強く打ち出しました。

日程は以下の通りです。
24日 ヨルダン アブドゥッラー2世国王らと会見。

25日 パレスチナのベツレヘムでマフムード・アッバス大統領を訪問。バチカン大使館でコンスタンティノポリス総主教バルトロメオス1世と会見。

26日 総主教バルトロメオス1世と聖墳墓教会で共に祈り。 エルサレムのイスラム指導者グランド・ムフティと合流、岩のドーム訪問。ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」で祈り。

超過密スケジュールで各宗教、各国の代表者と会見されたわけですが、教皇様のこの精力的で、分け隔てのない、各派の代表者への働きかけは何を意味するのでしょうか。

もちろん答えはひとつではありませんが、本日のごミサで聞いたラべ神父様のお説教がヒントになると感じました。

苦しんで知る人、困っている人のために何かをするとき、その人には神が送られた聖霊がやどり、その人の手と足は神のために使われるということです。

具体的には、中東で長引くパレスチナとイスラエルの対立問題の解決のために、ご尽力されているのだと思います。もちろん、この問題は数十年にわたり解決が出来なかったことであります。しかし、あえて解決の糸口をさがしておられるのでしょう。

普通に考えると出来ないことでも、神の御心に沿うことをするならば、神は私たちに勇気と力を与えて下さいます。そして、それを私たちに伝えるための聖霊を送ってくださいます。

教皇様のお示しになったことを、聖霊降臨の祝日(6月8日)に続くものとして、受け止めたいと思います。ラべ神父様のお説教にもありましたように、教皇様の御働きが、実際に苦しむ人たちの生活の改善につながるように祈りましょう。父と子と聖霊によってアーメン。

20140531-seireikourin

 

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