ご復活おめでとうございます

今年もご復活祭を迎えました。おめでとうございます。
しかし、「復活」といっても、いまこの世界のどこかでイエスが生き返ったわけではありません。わたしたちキリスト者は、信仰の中心的な出来事である「復活」を記念するために毎年復活祭を祝うのです。では、教会ではなく、わたしたち個人的には「復活」とは何でしょうか。この答えは人によってさまざまでしょうが、東京のある教会の神父様が次のように書かれています。

「イエスさまの復活にあずかるなら、わたしたちもイエスさまと一緒の向きで、一緒の眼差しの中に入って、生きることになります。つまり、悪人にも善人にも、正しい人にも正しくない人にも「神さまが共におられる」という真実を見て生きる者になるということです。」

「イエスさま、つまり「人間の中に神さまが共におられることを認める眼差し」は、死によっても決して滅びませんでした。このお方が、今日、わたしたちと一緒にいてくださいます。」
(カトリック麻布教会HP 主任司祭 パウロ三木 稲川圭三 神父)

ご復活祭は、わたしたち一人ひとりにとって、さまざまな意味を持っています。この日を世界中の人々と共有できることを神に感謝したいと思います。

あまりにうれしいので、今回は珍しくゴスペル版の詩編25を紹介します。皆様、素敵なご復活祭お過ごしください!アーメン、ハレルヤ!

過越の聖なる三日間と復活

いよいよ聖週間が始まりました。あらためて、聖週間の意味について思い返したいと思います。

キリストの受難と復活を記念する聖なる過越の三日間は典礼暦年の頂点となっています。この三日間は、十字架につけられ、葬られ、復活されたキリストの「聖なる三日間」であり、それは「主の晩さんの夕べのミサ」から始って、復活主日の晩の祈りまでの全過程をさし、受難と十字架を通して、死から生命へ移られるキリストの過越の神秘を祝う三日間です。聖週間とも呼ばれています。個々の日について以下をご覧ください。

主の晩さんの夕べのミサ(聖木曜日): キリストが聖体、ミサ聖祭、司祭職の秘跡を制定した最後の晩さんの記念を行います。ミサの中では任意の洗足式と聖体安置式があり、具体的な神の愛としての聖体と兄弟愛を思い起こさせます。(※教会によっては洗足式は省略されます)(赤堤教会 4月18日(木)19:00)

主の受難(聖金曜日): キリストの御受難御死去の記念日です。キリストの死を黙想するとともに、十字架の勝利を賛美するために十字架の顕示の後に、十字架の礼拝式が行われます。
なお聖金曜日と聖土曜日は主がご死去し、墓に安置された日であるという古来の伝統に基づき、この両日にミサは行われません。(※イエス様が亡くなったため、いつものにぎやかな日曜日とはうってかわって、教会ではほとんどの人が声を低くしてお話しします)(赤堤教会 4月19日(金)19:00)

復活の聖なる徹夜祭(聖土曜日): 古来の伝統に基づき、今夜は神のために守る徹夜とされています。(実際には徹夜ではなく、夜の祭儀です)参列者はあかりをともして主の帰りを待つことをあらわすために「光の祭儀」(第一部)があり、それに続いて聖なる教会は、神が始めからご自分の民のために行われた偉大なわざをしのびつつ、また神のことばと約束に信頼しつつ徹夜を行い(第二部、「ことばの祭儀」)、やがて復活の日が近づき、洗礼によって生まれた新しい教会の成員(第三部、「洗礼式」)とともに、主が死と復活を通して私たちのために準備された食卓に招かれる「感謝の典礼」(第四部)が行われます。(※厳かな式です。洗礼を受ける方のために、みんなが声を合わせ諸聖人に祈り続けるシーンは感動的です。)(赤堤教会 4月20日(土)19:00)

復活祭(復活の主日):十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要な祭。(※「ご復活おめでとうございます!」「おめでとうございます」教会は一年でもっともにぎやかな雰囲気に包まれます)(赤堤教会 4月21日(日)10:00)