年間第3主日 ガブリ神父様のお説教

<ダイジェスト>
聖書は世界中で一番勉強されている本のひとつです。勉強されるというのは、何かたしかなものを求めているからです。聖書、とくに新約聖書では、そこに書かれたことを現実にするように、イエスが話しています。

聖書の言葉を聞くのは、2000年前に書かれたものを聞くことだけが目的ではありません。神の言葉が実現するように、日常生活でその言葉が実現するように、教えていただいています。イエスは困っている人にはそばにいてくださったり、言葉をかけたり、希望をあたえたりして、その言葉を実現しました。

私達も同じように日曜日に聞く神の言葉が実現するように、神さまから教えていただいています。その言葉は、私たちにとって必要な力と恵みとなります。

自分一人で神の言葉を実現するのは無理です。いくら立派な神父であっても無理なことです。私たちの教会、この共同体は共同体だからこそ、神の言葉を実現することが出来ます。

ある人は貧しい人のところに行ったり、ある人は病気になっている人のところに行ったり、ある人はイキイキと活動したりと、さまざまな場所でイエスが言ったように、神さまの言葉を実現します。これからも続けられるように、神さまの力と恵みを願い求めましょう。

年間第2主日 ガブリ神父様のお説教

今日の福音の箇所は「カナの婚礼」。
イエス様が、最初に奇跡をおこしたエピソードとして知られる話です。婚礼に呼ばれたイエス様は、祝いの席で、ぶどう酒がなくなりそうなことを母マリアから聞かされます。そういわれて一度目はことわったものの、二度目には、水瓶のなかの水をぶどう酒に変えられたのです。

ガブリ神父様いわく、「日本に来て、この福音は2、300回は読みました。東北の結婚式場で神父してましたから」。「神様は恵みを与えるときは、ゆたかに、あふれるほど与えてくださるものです」と言われます。神はもっと人間に近づきたいから、プレゼントを与えます。めぐみを与えてくださいます。イエス様を通して、奇跡、しるしをあらわされるとき、神様は人間を強く愛しているといえるのです。いつでも、いつまでもわたしたちを愛しておられます。わたしたちは毎週その愛をいただきます。それがご聖体拝領なんです……。

主の公現

1月3(日)は新年最初の日曜日であり、教会では「主の公現(こうげん)」の祭日を祝いました。
「公現」という言葉、少々難しいでしょうか…。ごく簡単に説明すると、イエスのご誕生後13日目、東方の三人の博士たちは、頭上に出現した星にみちびかれて、主のもとに訪ねてきました。この来訪を記念するものです。クリスマスがイエス・キリストのご生誕日。その後、博士たちの来訪が公現ということです。

この日の聖書の朗読個所に目を通すと、もっと理解できると思います。

第一朗読  イザヤ書  60:1-6
 (エルサレムよ、)起きよ、光を放て。
 あなたを照らす光は昇り
 主の栄光はあなたの上に輝く。
 見よ、闇は地を覆い
 暗黒が国々を包んでいる。
 しかし、あなたの上には主が輝き出で
 主の栄光があなたの上に現れる。

第二朗読  エフェソの信徒への手紙  3:2,3b、5-6
 (皆さん、)あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。
 この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今や“霊”によって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。

福音朗読  マタイによる福音  2:1-12
…そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。…